はじめに
今朝起きた時の衝撃たるや中々のものでしたね。急いでモーサテを点けた人も多いでしょう。米国市場は2月以来の大きな下げとなりました。歴代3番目に大きな下げ幅みたいですね。今回はこういう時に自分のスタンスを確認する上でも情報を整理しようと思います。
情報の整理
暴落の原因
今回の株価下落の要因・背景ですが以下の項目が寄与したとされています。
- 長期金利上昇
- 米中貿易摩擦の懸念
- 生産者物価が上昇
- 原油価格が下落
- 中国の為替操作を調査することを発言
- イタリアの財政懸念
上記の項目が原因とされていますが、大きくは1つ目の長期金利上昇でしょう。
出尽くされている議論かと思いますので少し省きますが、金利の上下と株価の上下降は逆相関を取っており、片方が上がると片方が下がるようになっています。
このため、長期金利が今週頭から急騰したため株価市場に売りサインが点灯して売られました。
また個人の見解としては、2月のVIXショックの時と同様、売りサインに反応するトレードのアルゴリズムが大きく売りを出すことで下げの流れを作り、連日下落を引き起こしたのではないかと見ています。
下落後の各指数
ダウ
今回のダウの下落具合です。こうして見ると前回の2月のショック時の下ヒゲが大きく伸びています。このため今回の下落はまだ下げ止まりでない可能性もありますね(10/10時点)。
-2018/10/12 追記-
と思っていたらやはり2段階目の下げが来ましたね。2日間トータルしての下げは前回の下げに比べて値下がり幅は小さかったようです。おそらくここからようやくリバウンドすると読んでいます。しかしながら、今週は地獄のような1週間だったのではないでしょうか?何はともあれ、こういう時の立ち回り方は自分の過去の失敗があればそれに学ぶことができますので、ある意味で失敗は必要なのかもしれませんね。
AMZN
Amazonも一時1700ドルを割る局面まで下げましたが、 その後は下ヒゲを伸ばして1700ドル以内に落ち着きました。1600ドル台は今年の7月以来の評価額となります。
NVDA
NVIDIAもかなり大きく下げ、先日点けた290ドルから一気に急降下し、235ドルの終値を点けています。これも7月以来初めての株価であり、上昇トレンドが崩れたサインとの見立てもあります。
PM、KO、PFE
ディフェンシブ株代表のPMですが、ご覧の通りディフェンシブです!笑 持っててよかった感があります。改めて・・・。割愛しますが、その他のKOやPFEも大きく下げることなく問題はありません。
大幅下落局面から考える対応策
僕の保有している銘柄は全て下げを記録し、その中でもグロースの3社(AMZN,NVDA,NFLX)が大きく下げました。ちなみに10/12の時間外を見るとそれぞれリバウンドしそうな気配でいます。このため、暴落は2日間に及んだテイとして対応を考えていきます。実際CNBCの出している恐怖指数に関してもリバウンドのサインが出ていますのでそろそろと読んでいます。
Fear Levelが8になると市場のリバウンドが期待されていると言われています。逆に言うと楽観指数が3以上になると調整局面に入りやすいということです。
売り抜ける
2月の暴落を含め、米国市場の下落は右肩上がりである一定以上の水準まで上がったときに急に下げ始めます。
このため、事前に売り抜けるのはかなり難しいです。実際のところ米中貿易摩擦はすでに織り込んでいたところもありますし、特に今回の発端となった金利上昇も急激に来ましたので予知のしようがありません。また、途中で雇用統計の改善が発表されたこともあり、さらに想定が難しくなった印象があります。
結果として並大抵の嗅覚を持った人間でなければトップの位置で売り抜けるのは難しかったのではないでしょうか?現実的には対策として、下げ初日の場中に抜けることはできたと思われます。
これらを売り抜ける条件として以下が挙げられます。
- 銘柄それぞれの損切・利確ラインを決めておく
- 常に逆指値を設定しておく
僕はこの感覚が非常に甘かったと反省しています。含み益がかなり出てきていたためしばらく下落による利確のラインを決めていませんでした。何なら買値を割らなければいいぐらいに思っていたところもあります。結果として逆指値を設定していたわけでもないので今回利確することなく下げをそのまま被ってしまいました。反省です。
このため、売り抜けるという発想自体は「頭と尻尾はくれてやる」という欲を削いだ感覚を持ちながら運用していくことが肝要なのです。N君が言ってました。N君は以下の記事で登場しています。
ホールドする
僕は結果的にホールド“しています”。しかしこれは能動的・戦略的ホールドではなく、消極的・消去法によるホールドです。意味が違います。結局売りの局面で売りを出せずにいたわけですからこうなります。
しかしながら、無情にも時は過ぎていきますので前を向くしかありません。幸いなことに分散していたディフェンシブ株は大きく影響を受けることなく保有できていますし、グロースについても含み益がありますので何とか耐えたという印象です。ただ、NFLXはもうヤバイかなと言う感じです。ほぼほぼ買値ぐらいまで下げています。
ただしかし、このような局面で僕のような弱小投資家は動くことが難しいし、相場は予測が重要であるため、結果から売りを選択するのは時すでに遅しで最悪のサイクルに入る可能性があります。
- STEP.1暴落スタート指値を設定せず寝てしまって朝方気付いたら大きく下げていた
- STEP.22日目の下落大きく下げたためリバウンドを期待してホールドしたが、またもや指値を設定しない
- STEP.3連日の下げ後もう耐えられないと保有株を売却+手数料
- STEP.4リバウンド開始売却の翌営業日に上げて場が開始、慌てて買い戻す+手数料
- STEP.5買値 > 売値売値よりも買値が高くつき、それに手数料が付与されてトータルがマイナスに
と言うように下げが落ち着いた段階で動くと往々にしてこのような状況になるということです。
このため、ホールドを決めたのであれば、そこからもう一度売りのラインを明確に検討する必要があります。しかし、これも難しく下げがいつまで続くかも想像が難しいのです。今回はおそらくこの2日がピークで下げて、これからヨコヨコがしばらく続くのではないかとみていますが、本当のバブル崩壊が来た場合はこれでは収まりません。
そういう意味でも暴落から学ぶのは非常に大事です。と言うか身に沁みました。
しかし、もうホールドしてしまった以上ホールドするしかないのです。これで離脱してしまうと市場の思う壺となります。アホルダーは実は最強だったりもするのです(銘柄にもよりますが)。本当に優秀な会社ならば持ち続けている以上成長を続け、企業規模が落ち着いたら配当を出し、ゆったりとした一進一退を繰り返しながら成長していきます。このため、市場の上げ下げを気にせずバイ・アンド・ホールドを続けていれば利益が取れるのです。
それこそ僕はそこまでアホルダーに成れる自分とは思えませんけどね!
ではどうするのか?
僕はホールドしているわけですから、地道に買い増しを続けます。特にNVIDIAですがEUの基調講演でボルボの自動車にNVIDIAが使用されており、それを大量生産し販売を開始することが発表されました。結構いいニュースですから株価に反映されるかと思いきやガッツリ下げてしまいましたね。
と言うわけで当面は以下のような優先順位で動きます。
- 保有株式の損切・利確ラインを明確にする
- 逆指値を設定し、期限が切れるタイミングでアラートを設定する
- NVIDIAの買い増し
- Amazonの買い増し
- 高配当株の買い増し
各所様々な意見がありますが、僕はNVIDIAとAmazonの成長力と技術力を微塵も疑っていませんので、ここは強気に買い増しです。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
この1週間は肝を冷やしましたね。おどおどして何も身動きが取れませんでした。
僕の参考にするMarket Hackの広瀬氏はこのようにツイートしています。
https://t.co/39g20fXrcn FAANGは避けて!
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2018年10月10日
FAANGは市場の動向に非常に左右されやすく、金利の上昇が大きく影響し、さらには情報漏洩等の問題が浮上していることから規制が敷かれた際に株価に影響するとみているようです。
これから市場がどうなるのか、予測が難しいですが、成長は緩やかになっていくと勝手に想像しています。当面はダウ26500ドルがラインとなって上下を繰り返すとみており、それに合わせた売買をできればいいと考えています。
余談ですがS&P500は相当ダメージを受けたみたいですね。ただ、idecoの買い増し時期にこのぐらい落ちてくれると積み立てている方からすると結構ありがたかったりします。そういう時は少し気が楽になりますよね。
と言うわけで自分の売買スタイルはちゃんと設定しておく必要がありますね。頑張りましょう。アホルダーでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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