こんにちは。びたみんしーただです。
今回は、シリーズでお送りしている20代で資産運用を始めることについてのPart.2をポストします。今回のテーマは『子育てと投資とマイホーム』です。
目次
はじめに
前の記事では、小額投資で高配当銘柄(ここでは3.0%以上)の継続した投資についてシミュレーションし紹介しました。
前回は、始める上での金額にフォーカスした内容について記述しましたが、今回はこれから生まれてくる子どもの子育てと並行して投資活動は可能かどうかに着眼した内容を記述します。
相談者について
改めて、今回の相談者のプロフィールを紹介します。
- 相談者 :りんごくん(仮名)
- 所在 :青森県
- 年齢 :28歳
- 職業 :会社員(春から公務員)
- 扶養 :なし
- 世帯 :3人(今春出産予定)
- 資産運用:なし
- その他 :自動車ローン残2年
相談の背景・理由
- 老後のお金について不安になってきた
- 年金がちゃんともらえるのか不安になってきた
- 出産を控え、今後の必要経費などお金に困りたくない
- いずれは一軒家を持ちたい
- 子どもを育て終わってからの生活のイメージを明確化したい
- お金に困ることなく安心が欲しい
- 若いうちにチャレンジしてみたい
りんごくんは、春に子どもが産まれてくるということで、大変おめでたい28歳です。ただ、せっかく投資を始めても、子育てやマイホームを建てたいという目標がありますので無謀な投資であってはいけません。投資方針の具体化に苦慮しているようです。
相談『子育てとマイホームと投資は両立できるの?』
子育て
りんごくん
びたみんしーただ
りんごくん
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マイホームを建てたい
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ちなみに、青森県の住宅事情はこんな感じです(2013年時点)。
- 持ち家比率:71.3%(全国14位)
- 一戸建て住宅比率:76.8%(全国5位)
- 持ち家住宅延べ床面積:150.1mm2(全国11位)
引用元:都道府県データランキング
このように、青森県では持ち家を一戸建てで持ちたいという意見が出るのはごく自然なことです。実際、冬場の雪かき作業など大変なことは多いですが、土地が安く、建設費用も抑えられますし、家族人数=車の台数と言うように保有する自動車台数も多いため、駐車場の台数をある程度自由に確保できるため、一戸建てを持つことはごく自然な流れです。
費用負担に関しては、最低賃金ランキングで全国46位とかなり貧困の県ではあります。このため、値段が落ちにくいマンションなどを購入すると、一戸建てよりも「高い・狭い」といったこともしばしばです。また、賃金は安いですが、農作物などの生鮮食品が非常に安く手に入るため、食費の面では非常にメリットがあります。お米を買ったことがない人もゴロゴロいます。僕もその一人です。なのに米国株は買うんですけどね(笑)。
びたみんしーただ
りんごくん
三菱UFJ信託銀行が「住宅ローン業務の最適な体制について様々な検討を行ってきたが、個人のお客さま向けに融資を実行する住宅ローン商品の新規申し込みの受付を2018年3月30日をもって終了することにした。」と正式な発表しました。
引用元:住宅ローン借り換え.jp
運用検証
びたみんしーただが試算してみた。
子育て費用
今回は、子育て費用と住宅ローンを並行して消費した場合にどれくらいの余剰金が発生するのかを検証してみました。検証に利用する条件や項目は以下の通りです。
シミュレーション条件
- 初回夫婦貯蓄額300万円
- 自動車10年で乗り換えサイクル
- 大学は国立大学の大学院修士課程まで
- 子どもの所有物は物価を考慮し×0.8倍
- 食費は生鮮食品の物価を考慮し×0.8倍
- 子どもの衣類等は物価を考慮し×0.8倍
- 小計に対し、インフレ率等の偏差を考慮し×1.2倍
子育て費用の積算方法は、年数あたりの平均額で計上(下表)
世帯収入および消費費用
- 世帯収入 :[夫]該当する地方公務員の年収推移から算出[妻]復職~12歳まではパート収入、その後200万円で計上
- 賃貸住宅 : 7万円/月
- ローン返済:10万円/月
- 食費 : 3万円/月
- 光熱費等 : 3万円/月
- 保険料 : 4万円/月(夫婦で加入を想定)
- 被服費等 : 2万5千円/月
- 交際費等 : 5万円/月
- 雑費 : 5万円/月
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ちなみに、夫婦の老後最低日常生活費は月平均22万円と言われています。また、ゆとりのある老後生活を送るためには、月平均35万円程度の金額が必要だそうです。これを逆算すると、今の年金制度で20年間受給し、85歳まで生きるとすると、最低日常生活で見ると約2,800万円必要となり、ゆとりをもった生活を送る場合は約6,600万円程度の貯蓄が必要となります。
引用元:保険の教科書
りんごくん
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総括:20代で投資を始める意義
今回、このように投資とライフスタイルについて真剣に考える機会となりました。特に身近な存在のライフプランを一緒に考えるのは嬉しい反面、少し責任感も感じるものですね。
実際、投資家の方々のブログや本を読むと、わかりやすく『時間軸』の重要性に気付くものです。特に市場と言うのは、下落、上昇のサイクルを繰り返しながら成長していくことが大前提として扱われますが、そのサイクルは長期で見るとその回復には数十年のスパンを要する場合もあります。個別銘柄でいうと、マイクロソフトはITバブル崩壊後から17年の期間要して株価を戻しました。人間時間=市場時間ではないのです。当たり前ですが。
と言うことは、退場せずにのらりくらり市場に残った方が恩恵を享受できることは必然的にわかります。また、時間軸が長く取れるということは、失敗するチャンスもあるという言ことです。例えば2018年末の暴落を65歳で経験したらどうでしょうか?退職金溶かしちゃった・・・なんて人もいるかもしれません。そういう意味でも『若さ』とは市場において誰しもが獲得したいチートツールです。
しかしながら、日本国内では投資の教育と言うのはないため、それを教える人はいません。むしろギャンブル扱いされるのがほとんどです。パチンコと一緒です。
これは理由として、これまで日本では社会保障が充実していることから普通に働いてある程度の貯蓄があると老後もあまり不自由なく生活してこれたという実績があるからです。これは手厚い社会保障が生んだ弊害と言ってよいでしょう。
僕の周りには幸いにしてN君やりんごくんのような『気付く瞬間』が早い友人がいましたが、では隣のコミュニティはと言うと、夫婦で貯蓄がほとんどなかったり、住宅ローンを早めに組んだものの、世帯収入がそれ以上に低いため今後の子育て含め資金繰りに苦慮するのが見えている家庭などが散見されます。むしろシングルマザーで親と一緒に育てている家庭の方が資金的幸福度は高かったりするのです。これは親世代が優遇された社会保障制度の中で生きてきたからに他なりません。
上記の家庭は、現在資金があるなしに関わらず、お金に困るという想像をする能力が欠如しています。投資カービィさんがツイッターでつぶやいていましたが「日本はお金がどこでも平等に使える良い国である。誰にとってもそのお金は平等の価値をもたらす。しかし、そのお金の稼ぎ方については誰も教えてくれない。」と言っていました。まさにその通りだと思います。むしろ付け加えるならば、『その稼ぎ方を考えようという思考ロジックにすら到達できない人が多い』のです。
実際、投資の話をすると「銭ゲバ・守銭奴」などと言われる人もいるかと思います。しかし、これから人生を歩むにあたり、誰しもが以降の自分の生活を見つめ直し、必ず自己防衛の資金繰り方法について思案するときが来るでしょう。投資家人口が年齢に比例して多いのはそれを反映させているためです。
そして皆口々に言います「投資を始めるなら早い方がいい。」と。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
やはり、資産形成で大事なのは、時間軸です。最も効くポイントです。子育ても家庭の維持もそして投資も、若くしていろんな経験を積むことで、書籍では獲得できない貴重な経験と知見を得ることができます。
今回、りんごくんの資産運用の相談を皮切りに自分の投資に懸ける思いも再確認できたのではないかなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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