こんにちは。びたみんしーただです。
NVIDIAが2020年第4Q四半期決算を発表しました。今回の決算内容についてまとめます。
はじめに
今回の決算は前回投稿に記したように、好決算が期待される見方が強くありました。また今期はNVIDIA以外の主要半導体メーカーであるAMDやIntelが好調な決算を公表しており、これも半導体関連企業の決算が好調となりそうなところを示唆していました。
前回記事については以下をご参照ください。
決算概要
NVIDIA 第4Q四半期決算 概要
- 売上高:31.0憶ドル(前年同期比+40%)
- EPS:1.55ドル(前年同期比+62%)
以下、次期ガイダンス
- 売上高:24.00~33.00億ドル
個別事業推移概要
続いて、個別の事業の推移状況です。
- Gaming:前年同期比+56%
- Professional Visualization:前年同期比+13%
- Datacenter:前年同期比+42%
- Automotive:前年同期比+14%
- OEM and IP:前年同期比+31%
決算所感
全体概要
今回の決算は想定が非常にしやすい状況でした。唯一誤算があるとすれば新型コロナウィルスの蔓延による市場の恐怖指数が上昇することでした。しかしその影響もどこ吹く風で、決算発表後の時間外には一時290ドル付近を窺うほどに株価が上昇しました。決算後の営業日には史上最高値を更新しました。
今回決算内容は申し分ないものとなりました。昨年の決算不振時には目標を下方修正していますのでその反動もあり数字上はかなり内容のいいものになったと言えます。
個別事業推移概要
Gaming部門
Gaming部門は、前年同期比で50%以上の増加を見せました。
前期比に比べるとGaming部門で予想が下振れしています。これは季節的な影響を考慮して目標売り上げを低めに設定しているようです。現在はNintendo SwitchのGPUがNVIDIA製ですが、また新たにゲームハードが発売されるなどの発表があれば上振れする可能性は十分にあり得るでしょう。ゲームについては今後、レイトレーシング技術が採用されていくことが多くなると思いますのでそういう観点では任天堂に限らずグラフィックに力を入れているPlaystationシリーズにおいてもNVIDIA製のチップが採用される可能性もあるでしょう。
また、GeForce NOWと呼ばれるクラウドゲームサービスのβテストを開始しておりこれが普及すれば需要は増すと考えられます。
レイトレーシング技術については以下をご覧ください。
Professional Visualization部門
Professional Visualizationはワークステーションや一般的なPCの需要増加により売り上げが好調でした。やはり最近は汎用的な写真合成ソフトや特徴点抽出ソフト、アイトラッカーなどのグラフィックに関する分析が一般的になってきており、それに反応した形でこれらの分析用PCの販促につながったと予想できます。
Data Center部門
データセンターは、GAFA関連がクラウド事業の好調を示したことで、予想通り半導体の需要も増えていました。結果として4割以上の収益増加が期待されました。以前ポストしましたが、これらのデータセンター用GPUは保守を長いこと行わず、数年で最新機種への転換があります。この時、スペックとコストの見合いから適当であるチップを搭載したクラウドサーバーを構築します。このためクラウドユーザーが増えるほど効率的且つスパコンの台数が必要になりますので半導体メーカーにとっては絶好の技術競争の場になります。
その中でもNVIDIAは覇権を握るAWSなどで多く利用されていますので今後の成長も見込めるのです。クラウド事業についてまとめた記事については以下をご覧ください。
Automotive部門
自動運転部門はこれまで少しずつの成長が見込まれてきていましたが、見通しは前期に出したものからと横ばいとしました。公式の見解ではAIコックピットソリューションの開発で多少は年間収益が増益となると出ています。
この自動運転関連事業の成長については個人的な見解として、演算関連以外のところで課題があるために見通しが立てづらい状況にあるのではないかと見立てています。以上規模自体は大きく揺るがないのは間違いないため、要するに法令的なハードルであったり、学習をさせるための教師モデル(仮想空間での道路設計や環境パターンの構築)の製作に時間がかかるなどGPUの性能に依らない問題が何か発生しているのではないでしょうか。
真意は不明ですが、伸びない、横ばいと判断するということは何かしらの課題があるのは明らかだと思います。
株価はまだ見ぬ次元へ
今回の決算を受け、NVIDIAはまたグロース株の前線に還ってきたと言えます。小型ではないにしても大型とも言えない銘柄ではありますが、今後の株価上昇は比較的期待できると思います。少なくとも300ドルは今年度中に達するでしょう。但し社会情勢が変わらなければ、という前提条件ですが・・・。
今朝の記事に目標株価の引き上げニュースがありました。
More action: BofA (Buy) raises Nvidia from $300 to $350, and Bernstein (Market Perform) lifts the PT from $225 to $300.
——バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションはNVIDIAの目標株価を300ドルから350ドルへ引き上げた。サンフォード・C・バーンスタインは225ドルから300ドルへと引き上げた
引用元:Seeking Alpha
引き上げのニュースはうれしいですが少し控えめの目標とも言えます。確かにデータセンターやゲーミングは季節的な影響やプラットフォーマーの経営状況に影響されやすいところがありますのでこのあたりが考慮された可能性もあると考えられます。
いずれにしても、最高値を更新することはほぼ確実かと思いますので、小銭稼ぎをしたい面々にも注目される銘柄となりそうですね。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
ようやく越冬しました。長かったです。一時期回復基調があった時も米中貿易摩擦の関係で大きく売られるなど二の足を踏んできたところもありましたがようやく報われました。
ここからは、いつまでホールド、増資できるかがカギとなります。前例のない株価への挑戦は買い時やその株価がどこまで行くのかを予想するのが難しくなります。もう少し勉強し慎重且ついくときには大胆に投資をしていかなければなりませんね。
エヌビディアホルダーに幸あれ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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