はじめに
こんにちは。びたみんしーただです。
NVIDIAが2019年の第3Q決算を発表しました。今回はそれらの内容を踏まえポジショニングや今後の動静を予測していきたいと思います。
NVDA 第3Q四半期決算 概要
全体概要
- 売上高:30.11億ドル(予想+17%)
- EPS:1.97ドル(予想から+61%)
以下、次期決算ガイダンス
- 売上高:29.5億ドル(予想から-2%)
個別事業推移概要
続いて、事業別の売上推移を見てみます。
- Gaming:前年同期比-6%
- Professional Visualization:前年同期比+6%
- Datacenter:前年同期比-8%
- Automotive:前年同期比-6%
- OEM and IP:前年同期比-5%
決算所感
全体概要について
この決算は、ここ数回の四半期決算の様子を考慮すると回復基調にあることを示しています。しかし内容は決して褒められたものではなく、好地合いと共に好決算を予想して株価が上昇してきたことに対しては落胆する結果となりました。一応株主に配慮して年明け早々に自社株買いを進めることを明記していますが、決算の内容がついてきていない以上、投資家の目を惹くことは難しいかもしれません。
ただ決算後2週間以内に各機関が目標株価を引き上げるなどしたことにより、現在は買われている傾向にあるようです。そういう意味では決算の内容に依らずニュースが後押しして成長が期待されるような雰囲気がありますね。
個別事業について
- Gaming:前年同期比-6%
- Professional Visualization:前年同期比+6%
- Datacenter:前年同期比-8%
- Automotive:前年同期比-6%
- OEM and IP:前年同期比-5%
これらは前年同期比で確認された成長率ですが、同年の前期比で見ると以下の通りになります。
- Gaming:前期比+26%
- Professional Visualization:前期比+11%
- Datacenter:前期比+11%
- Automotive:前期比-22%
- OEM and IP:前期比+17%
こうして見るとNVIDIAは昨年同期に仮想通貨のブロックチェーンに関連する商品の在庫を大量に残してしまい、それらを処分するために多くの損害を受けることを発表しました。詳しくは以下の記事をご覧ください。
当時の決算はOEM and IPの大きな損失があったために株価は暴落しましたが、個別事業推移でみるとそれぞれ約20%以上の推移を見せていました。つまり自動運転やデータセンター導入の過渡期であったわけです。しかし現在はある程度需要も落ち着いてきているため今年に入ってからは昨年同様の大きな成長は見られておりませんでした。
一方で、前回のQ2の決算の内容と比較すると財務状況がかなり改善されてきていることがわかります。
2019Q2決算時の個別事業売上高の推移
- Gaming:前年同期比-22%
- Professional Visualization:前年同期比+4%
- Datacenter:前年同期比-14%
- Automotive:前年同期比+30%
- OEM and IP:前年同期比-17%
- 総売上高:前年同期比-17%
これらの背景を踏まえると成長率-10%程度の範囲に収まっているのはある意味で需要が回復基調にあるのではないかとの解釈もできます。
ポジショニング
今回の決算は暴落からちょうど1年後の決算ということもあり、かなりの回復が期待されたものとなりました。その証拠に、地合いと共に株価はかなり回復し僕の平均取得単価を上回る株価を点けていました。
僕は朝一で決算概要を読みながら、持ち株の半分を売却しました。それらの理由は以下の通りです。記述順が優先順位と考えてください。
- 期待していたData Center部門が未だに前年同期比でマイナス成長であったため
- 保有株の一部が特定口座による購入であったため
- 売上成長率がマイナスであったため
- 株価が下落すると考えたため
当初より当ブログではNVIDIAはData Centerが成長の鍵であると明言してきました。しかし、ここ数期の決算を見ても過去の売上高には届かない状況が続いています。これは業界の地合いというものも影響しているかと思われますが投資家がどう判断するかわからなかったため一度退避することとしました。
またこれまでData Centerの売上不振が続いている中、支えて来ていたGaming部門に関しても成長率はマイナスのままであり、季節的な要素を考慮してもいただけない結果となっています。
では、なぜ半分だけの売却かと問われると、答えは一つで「今後復調する可能性も低くない」と考えたためです。実際に今年に入ってからは徐々に回復基調にありますので、全部売却する必要はないと考えました。可能性を気持ち分残しておいたと言う感じです。また特定口座での購入でもあったためにNISA口座を有効に使うためにも一時的にCPを増やしたいと考えたこともあります。いずれにしても保有割合が一番大きい銘柄が成長率が悪いというのは投資家として良くないことだと感じましたので一先ず手じまいです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。ついに2年以上持ち続けたNVIDIAの一部を売却いたしました。永かった・・・。含み益は多くはないですが幾分か取れましたので良かったと安堵しています。昨年の秋の株価から考えるとかなり持ち直した方だなと思っております。
売却したことによりCPが一気に増えましたので投資する銘柄選定を今後やっていくのが楽しみです。もしかしたらいいタイミングでまたこの銘柄を増やすかもしれませんが・・・それは神のみぞ知るですね。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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