〔米国株〕右腕と左腕をもがれたNVIDIA ガイダンスを下方修正

こんにちは。びたみんしーただです。

今回は前回の記事とは裏腹な半導体に関するバッドニュースをポストします。

〔米国株〕好調!半導体関連株!『還ってきた・・・!戦士たちが還ってきた!』

はじめに

昨日、速報としてとんでもないネガティブなニュースが入ってきました。

エヌビディアが売上高予想を下方修正、中国の景気悪化指摘-株価急落

業績の下方修正が発表され、株価が一時-20%弱まで下落しました。現在は時間外で-15%弱となっています。このため、今回は何があったのかを概説しつつ、自らのポジションをどう処理していくのかを絡めた内容を記述します。

これを受けて、各所から悲鳴にも似た叫びが聞こえてきます。

株価と情報

株価

現在のNVIDIAの株価チャートはこのようになっています。

前回の失望決算時にタッチした$125の抵抗線までは下げませんでしたが、sox指数と共に好調を維持していた状態はなくなったと見て良いでしょう。

SOX指数を見てみますと、前営業日に上抜けしたかと思ったんですが・・・言うなれば“NVIDIAのせい”でその流れは止められてしまいました。同じくしてAMDなども大きく下げています。また、半導体セクターのみならずダウ平均にも影響を与えており、関係者以外からしたら「はた迷惑」以外の何物でもありません。

また、前回決算時からの下落は、ガイダンスの悪化を嫌気して織り込まれることで$125へと調整されましたので、今回は決算と同時に$110-120のレンジへの下落も十分考えられると思います。

ニュース内容の考察

今回は各社が大きく報じていますが、中止すべき内容は、ガイダンスが悪化した部門についてです。兼ねてより当ブログではNVIDIAの稼ぎ頭はゲーミングとデータセンターだと述べてきました。今回のガイダンスの修正は、その「稼ぎ頭」が予想より稼げなかったという致命的なものとなりました。

理由としては中国国内での売り上げということになっていますが、これは米中貿易摩擦の影響と一概に言うのは少し疑念を持ちます。

アップルも先日、決算前の利益警告を行いましたが、これに関しては中国国内での不買運動があったためと考えられます。しかしNVIDIAは違います。

なぜならゲーミング部門は、中国国内でのゲームに対する規制強化が行われたため、その反映が購入台数に影響したのではないかと個人的には考えています。

中国ゲーム規制、業界に逆風 テンセント時価総額4割減

データセンター部門に関しては、企業が顧客となりますので、米中貿易摩擦による経済悪化を買い手側企業が懸念したのかもしれません。また、ずっと言われていますが4G→5Gへの切り替えがそろそろ行われると言う事で、買い手側としては切り替え時期まで設備投資は控えておきたいと言う思惑もありそうです。

両腕をもがれたNVIDIA

今回、僕が兼ねてより注目していた2部門が同時にガイダンスの悪化を発表しました。

また、回復の見込みがあるように思えないと言うのがかなりの懸念材料となりそうです。

ただ、いくつか前向きな事を言えるとすれば、決算前にある程度の膿は出し切れたようにも思います。なぜなら、今回の出来高を見るに、前回決算後の下落に比べても出来高が大きいためです。

このため、決算自体に期待して買う投資家も売る投資家もある程度落ち着いた可能性があります。下げても前述した$110-120のレンジで収まるのではないかと思います。

ポジションをどうするのか?

一生一緒にNVIDIA…と言いたいところですが、本音としては売りたい70、買いたい30です。半導体セクターは、業種の特徴から株価が他のセクターよりも織り込みが早いと言われています。

そこで懸念されるのが、2019-20で起こるのが硬いと言われる米国経済全体のリセッションです。

NVIDIAには現在、少なくとも、あと2期は必要となる在庫処理期間が残っています。それに更に被せる形で今回の業績悪化のニュースがありました。少なくとも在庫処理で2期を要すると言うことは、業績の回復が見込めたとしても2019年の後半と言うことになります。そう言う意味ではリセッションに晒されるリスクが高いのではないかと考える事もできますね。

また、自動運転銘柄の本命と言われながらも、その自動運転の技術的ニュースも以前に比べると相当減っています

これらを鑑みると「売り」のスタンスが最もスタンダードであると思われます。

しかし、含み損がかなり大きいことと、短期トレードを目的としているわけでもないので、急がば回れでホールドしようかと考えています。実際、$110近辺まで落ちると、PERなどの各指標が割安指標となるところから、このあたりは真の抵抗線になりそうだなと思っています。

また、以前の記事でもお伝えしていますが、平均約定単価が$200強のため、ナンピン買いで単価を落ち着けるのも一つ精神衛生上はいいかなとも思っています。

というのも、兼ねてからディフェンシブ株をPFに組み込んでおり、それらが好調であることや、その他のハイテクとして組入れているAmazonなども軒並み好調であることが背景にあります。

そして決定的なのは、これら半導体企業の需要に関しては必ず波がありますが、製品の需要は一定数確保されるということです。特に、今後の5G転換後の話をすると、今渋っている買い手側もいずれは設備投資を行い、半導体各社の製品を組み込んだサーバーや機器を導入せざるを得ません。そうすれば自ずと業績は上振れします。

売り抜けるとしたら、そのタイミングしかないのかもしれません。ただ、どのみちあと数年は寝かせておかなければ株価の回復は見込めないと思います。いばらの道ですね。

CEOの手紙

先日、同じく株クラの方と小さな飲み会を企画して色々とお話をさせていただきました。その時言われたのが「君はNVIDIAに惚れすぎたね」ということでした。

ぐうの音も出ません!

『付き合っている彼氏がIT大手の部長だったけど、気づいたら係長ぐらいまで降ろされ、以前より仕事も取れなくなってきているけど、それでも献身的に尽くす彼女(株主)』

このたとえが一番しっくりきます。ものすごいダメンズ好きですね。ハイ。

そんな彼氏から手紙が届きました。

NVIDIA CEO:ジェンスン・フアンからの手紙

“Q4 was an extraordinary, unusually turbulent, and disappointing quarter,” said Jensen Huang, founder and CEO of NVIDIA. “Looking forward, we are confident in our strategies and growth drivers.

“The foundation of our business is strong and more evident than ever – the accelerated computing model NVIDIA pioneered is the best path forward to serve the world’s insatiable computing needs.  The markets we are creating – gaming, design, HPC, AI and autonomous vehicles – are important, growing and will be very large. We have excellent strategic positions in all of them,” he said.

引用元:NVIDIA公式HP

以下、雑ですが和訳です。

――NVIDIAの創設者で最高経営責任者(CEO)のJensen Huangは、次のように述べています。「将来を見据えて、私たちは戦略と成長の原動力に自信を持っています。

「当社の事業の基盤はこれまで以上に強力かつ明白です。NVIDIAが開拓した加速コンピューティングモデルは、世界の飽くことのないコンピューティングニーズに応えるための最善の道です。私たちが創造している市場 – ゲーム、デザイン、HPC、AI、そして指導運転車 – は重要で、成長しており、そして非常に大きくなるでしょう。私たちはそれらのすべてにおいて優れた戦略的立場を持っています」

この他にも、内容としてはゲーミングやGPUで世界的に評価を受けているので、その地位は揺るぎませんということや在庫処理が4月までには現在の1/2~1/4まで減らすことができるといった内容が記述されていました。そもそも2期かけて処分予定が1/4残ったらダメなんじゃ・・・?とか思ったんですが、これは大丈夫なんですかね?詳しい方、教えていただきたいです。

インターネットの時代、PDFで手紙をくれるなんてIT系らしいオシャレな彼氏ですね(笑えないけど)。

ともあれ、展開している事業とその事業内での地位はこれまでと変わらないスタンスとして保持していると言っております。確かに、将来性と現在の先進性ではまだ確固たる地位を獲得していると思いますので、あと2期ぐらいは様子を見てもいいかもしれませんね。ただ、そこがデッドラインかなとも思っています。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

僕はゴミ株をテンバガーにする趣味や手法に興味はないのですが、結果としてそうなりそうな勢いですね。とりわけ米国株の場合は、大勢が買っている会社ほどいい会社というイメージがありますので、こうまで売られたらゴミ株同然です。

また、テンバガーを達成すると時価総額でAppleやMicrosoft、Amazonをしのぐことになるので、それはもっと可能性が低いです。

ともあれ、この下落は予想できたものでもありますので、まぁそこそこ落ち着いてはいます。TLで流れてくる空気の読めないAIソリューションの講演会報告ツイートには相変わらず腹が立ちますが、まぁそこはご愛敬です。

実際、このタイミングで買える人はかなりおいしいと思いますよ。少なくとも倍額までは3年以内にあり得るんじゃないかと思います。でもあくまで自己責任でお願いします。

NVIDIAホルダーに幸あれ!一生一緒にエヌビディア!

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