こんにちは。びたみんしーただです。
先日NVIDIAが決算大滑りをカマしてから、『僕がホールドしていますよ。』と言う記事に非常にアクセスいただいています。中には長期目線を模索した検索で訪問してくださる方々もいらっしゃるので、今回は、そんなNVIDIAを長期目線で投資することについてポストしていきます。
今回はPart.3です。Part.3は 今のNVIDIAは『買っていい人、悪い人』について記述します。
目次
はじめに
当記事の前段として、
- Part.1 『グロース株の宿命』を体現したNVIDIA
- Part.2 NVIDIAは『買い』なのか?
以下の記事をご参照ください。
NVIDIAは『手出し無用』なのか?
企業の安定感
短期的に見た時に、グロースは決算崩れは即売りがセオリーであることには間違いありません。つまり、僕が保有を続けていることは間違い以外の何物でもありません。単純に未熟者がゆえに背負った十字架です。
ただ、企業の土台のところを見ていくと非常に安定した成長を見せています。あくまでもグロースとしての価値が落ちたということであり、企業としては淡々と大きくなっています。
安定のゲーム部門
これまでもゲーム部門は売り上げの多くを占めてきました。これは今後も伸びていく分野で疑いないと思います。以前の記事で紹介したレイトレーシング技術は現時点でどのGPU企業も追従しておらず、このままいくと独占的技術となります。
しかしながら、PS4やSwitchといったゲームハードはここ10年くらいは中々新ハードに切り替えるサイクルが長くなっていますので、次のハード切り替え時に他社が追い付いていないという保証はありません。そこが唯一且つ大きな懸念材料です。
とは言え少なくとも、ゲーム部門ではNVIDIAの地位は確固たるものを築いていますので、これからしばらくは安定した収益を得られるのではないかと推察しています。
AIのEndpoint
そして、僕が投資する大きな理由として、今回のAI革命の終着点(Endpoint)である自動運転技術に優れていることです。スパコンの演算スピードが現時点で世界No.1のNVIDIAの技術は疑いようがありません。そしてそれらは自動運転車へと引き継がれます。現にVolvoやトヨタなどが採用を発表しています。
2020年代前半には公道を自動運転車がそこそこに行き交うとの観測が出ている中で、この銘柄は非常に魅力的且つ最も近しい存在と言えます。売り上げを見ても着々と堅調に推移しており、今後の成長も十分考えられます。
スパコンの需要
仮想通貨市場では冷え込んだ演算技術ですが、もっぱら大量の演算を必要とするサブスクリプション系アプリケーション(AWSやAdobe)では、顧客が増える一方で大量のデータセンターを必要としており、その技術的進歩は日進月歩です。需要も技術も推移しており、今後も利用者側の需要が増えてくるのは自明の理です。
しかもその中でかなりの売り上げ成長率を見せるNVIDIAが現在株価をかなり落としてきていますが、これはかなりの確率でスパコン関係は大きな成長が見込める分野であるため、そういう意味ではPER23倍程度の織り込みはある意味では割安です。
結局、経済は成長する
時間の取り方で投資方針は大きく変わる
結局買うか買わないかは、それぞれの投資展望により変わります。僕の場合は既に保有してしまっているからと言う理由でナンピン買いですが、これから新規で考えている人は自分の投資スタイルと残り時間を考えてみましょう。
※)中長期的目線でのみ書きます
時間軸が長い人
僕のようにまだ20代で今後の投資人生が長い人は、適度なリスク分散をしながら、こういった銘柄に重きを置くのは投資手段としてありだと思います。ましてやかなり株価も下げましたので、今後の株価の伸びと伸びないリスクを考えた時にリターンがどれだけ欲しいかで決めましょう。
ここで注意が必要なのは、その長い時間の中では市場のサイクルとしてハイテク低迷時が訪れることは必然です。このため、低迷期にどのような株価であるかを想像しながら買うことは大事です。
過去の低迷期の半導体企業や市場平均PERなどと比較しながら、これくらいまでは落ちるだろうというのを実際に算出してみるとわかりやすいと思います。ただ、一つ言えることは、明日暴落が来たとしてらFANGに比べると傷は浅く済みそうです(既にグロースとしてのリセッションを受けたため)。
また、僕のように早期リタイアを目指す人種としては、グロースなどで一発当てないことには大きな資産を築けない可能性が高いのです。そういう意味で見てもこの銘柄は魅力的であることは確かです。『一生一緒にエヌビディア』です(言い過ぎ)。
時間軸がそれほど長くない人
残りの長くない投資人生をどうしようか迷っている人はどうでしょうか?
僕個人の意見としては、市場動向の動きを無視すると1度チャート上の窓埋めをする可能性が高いと思っています。今回の下落はグロースとしての失望売りもそうですが、市場の下げにも大きく影響を受けていますので売られすぎた可能性もあります。単にガイダンスの売りだけが寄与したわけではないでしょう。現状、米中貿易摩擦も収まりそうな気配もありますし、年内は少なくとも上げ相場で推移しそうな観測が出ていますので、ビッグイベントがない限りは200ドル近辺まで戻す可能性は十分あります。
そういった視点での買いはありだと思いますが、長期的スパンで見ると市場動向に左右される局面が大きくなりそうなのでNVIDIAと言わずハイテク全般を不安視したほうが良いかと思います。
歴史に学ぶ
結局のところ、市場と言うのはこれまでの歴史で上げ下げはあるものの成長していることは確かです。銘柄ごとにそのリターンは違いますが、中には配当を出すことで株価が上がらなくてもボトムラインを守ってきた企業もあります。
Microsoftがいい例かと思います。MSFTはドットコムバブル崩壊後に崩壊直前の株価に戻すまでに17年も要しています。つい最近ですね。しかし、その間に配当を出し始めたりなどキャピタルゲインだけでは計算できない利益があります。米国株は株主至上主義で動いている企業が多いことから、様々な策を講じてリターンを生み出そうと努力してくれるところが最大の魅力ではなかったですか?
また、株式投資はあくまでも市場成長は大前提ですので、そういった意味では存在感がありファンダメンタルがしっかりしている企業へ投資するといずれはリターンを得られる可能性が高いというものです。そのリターンがビッグ・リターンかスモール・リターンかどうかはわかりませんが。
とは言え、GEのように多くの株主を裏切る銘柄もありますが、まれな例です。運がなかったとしか言いようがありません。
市場サイクルには絶対に敵わない
先ほど経済は成長し続けてきたと書きましたが、当然アップダウンがこれまで何度もありました。そして個別の銘柄はそのアップ時は堅調に上げ、ダウン時には低迷してきました(セクター問わず)。
結論から言うと市場サイクルには敵いません。だからこそ、ロスカットや利確が大事なんですね。今回のNVIDIAに関してはロスカットも利確も間違っていたため、こうして市場の流れ+失望決算に巻き込まれてしまいました。常にサイクルは行き過ぎるものであるとハワード・マークス先生もおっしゃっている通り、株は上にも下にも行き過ぎるんですね。それを投資家たちがどう読むかが大事なんです。
ただし、まだ若い投資家は特に再度チャンスが訪れることも事実です。今回ロスカットしても、ホールド状態になったとしても、こういった企業が存続する限りはどこかで同じようなサイクルに入ります。今はその時に備えましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
3部構成の締めの記事となりましたが、NVIDIAが決算滑ったときにTwitter上で『一生に一緒にNVIDIA』という超絶うまいことを言っていた人がいたので、ちょっと『〇』で隠しながら流用しましたw
今回の下落は本当に退場者を増やした大変な事件だったと思いますが、しぶとく生きていくことが大事ですね。
元NVIDIAホルダーに幸あれ です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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