〔米国株〕NVIDIA決算不調。Do you セル or ホールド?

こんにちは。びたみんしーただです。

今朝NVIDIA(NVDA)の第3四半期決算が発表されました。タイトルの通り、ガイダンスから乖離した内容であったとともに、時間外では大きく下落(と言うか暴落)しています。

あくまでも時間外の話なので、適正な反応かどうかは疑わしいところです。今日の場中に答えが出るとは思いますが、その前に一旦情報の整理と立ち回りについて考えていきたいと思います。

前回決算については以下をご参照ください。

NVDA 第3Q四半期決算 概要

全体概要

  • 売上高:31.8億ドル(予想からー0.1億ドル~-1.4億ドル
  • EPS:1.84ドル(予想から-0.09ドル
  • 売上成長率:前年同期比+20.5%
  • 以下、次期決算ガイダンス
  • 売上高 :26.46~27.54億ドル(予想から-7.5億ドル

続いて財務状況です。

前期決算同様、主要部門であるゲーミング部門の季節感もあり下げています。しかしながら、前期よりも下げ幅を拡大しており、投資家心理を冷え込ませる可能性が高いです。粗利益の改善は予想されますので収入効率は上がると予想されますが、前年同期比別に見ると、前期に比べて改善率が落ちているのが気になるところです。

個別事業推移概要

続いて、事業別の売上推移を見てみます。

  • Gaming:前年同期比+13%
  • Professional Visualization:前年同期比+28%
  • Datacenter:前年同期比+58%
  • Automotive:前年同期比+19%
  • OEM and IP:前年同期比ー23%

決算所感

全体概要について

朝少し寝坊をしてしまい、決算発表時間に起きることができなかったため、だいぶ下げてから見ることとなりました。僕がこの銘柄を買い出したのは$120-160の当たりだったと思うので、1年以上越しの「行って来い」を食らったということですね。

ついこの前まで290ドルへタッチした企業とは思えない凋落ぶりです。決算全体としてもガイダンスを大幅に修正し、減収予想としていたことから多くの投資家が手放したのだと思います。

CEOであるジェンスン・ファンさんの話によると『仮想通貨マイニング用機器の在庫が大量に残ってしまった。見積もりが甘かった。』と言うような内容のコメントをしているようです。

前回の決算時にNVIDIAは仮想通貨のマイニング向け機器の製造を縮小すると報告書に記載しています。このため、前回決算時は仮想通貨が含まれる部門の売り上げ予想を大きく下方修正しました。しかし、今回はその下方修正をさらに下回ったという市場背景がありそうです。

個別事業について

今回の決算の状況は、詳細に個別の部門を見ていくことである程度紐解くことができます。

  • Gaming:前年同期比+13%
  • Professional Visualization:前年同期比+28%
  • Datacenter:前年同期比+58%
  • Automotive:前年同期比+19%
  • OEM and IP:前年同期比ー23%

まず、前回決算時の特筆した点についておさらいします。

2018年Q2

  • Gamingを主とする舵取りを変更したかに思えたが、今回の決算では伸びている
  • データセンターの伸び率が最も大きく需要があることが伺える
  • 仮想通貨のマイニング市場からの撤退が明確化

ゲーム部門が伸び幅を縮小したことについて

Gaming部門は、堅調な推移を見せました。逆に前回はGamingが後退してデータセンターや自動運転部門に舵取りしたのではないかという憶測があった中でサプライズ好決算となったと見ています。このため前期に比べて落ち込んでいるように見えるのは相対効化のためであり、予想の範疇からは超えていないと類推します。実際、稼ぎ頭の任天堂Switchが前期の期間から季節感もあり下火になると予想されていましたので、その影響である可能性が高いです。

各所の見解を見るに、前回決算で大幅に上振れしたゲーミング用GPUのテグラの売り上げが、-3%と報告されておりますが、これは“Switch生産用に任天堂が事前に在庫を確保していたため”という内容がありました。そもそも前期から少し落ちると計算していたわけですからこの考察に関しては辻褄が合うと考えます。

ワークステーション・データセンター・自動運転部門が好調

今回の決算の特徴として仮想通貨以外の部門は売り上げが好調であることが挙げられます。しかし、成長鈍化が懸念されたため大きく売られているわけですが、実際の決算内容を見るに、企業としてのファンダメンタルは盤石さをより強固にしています。

ワークステーション向けGPU部門として扱われるProfessional Visualizationですが、こちらは、前期と比較しても成長率が向上しており、汎用型PCにおいてもNVIDIAのGPUの需要が高まってきていることが確認できます。

データセンター部門に関して、前期よりも伸び率が鈍化していますが、これは需要の伸びに製品の価格が影響している可能性があります。先日発表されたレイトレーシングGPUに関しても高価であることが指摘されているため、若干需要が落ちたのかもしれません。ただ、データセンター用のGPUなどは補修などせずに劣化した段階で新品交換をするサイクルになっていますので、旧モデルが時間経過とともに劣化した場合、その時最新の機材を導入する可能性は高く、今後需要は回復する可能性が高いと考えています。

自動運転部門に関して、この部門は堅調な推移を見せました。先日ニュースにもなっていましたが、ボルボとも新たに提携を発表したことにより『トヨタ・いすゞ・ボルボ』の3社に提携していることとなり、2020年の販売に向けた動きが加速しそうです。また、航空業界にも進出しており、飛行機のオートパイロットシステムにNVIDIAの製品が選定されたことを発表しています。その他、国内企業ではヤマハ発動機との提携を発表するなど、確実に市場は広まってきておりますし、仮想通貨市場などと違ってじりじりと上げてきている印象がありますので今後の売り上げ拡大に最も期待できる部門だと考えます。

仮想通貨市場の思わぬ後退

今回決算情報、来期見通しの大きな足かせとなったのが、この仮想通貨のマイニング部門です。前回決算時に以下のようにまとめていました。

今回大きく下げた仮想通貨のマイニング関連の事業がー54%となりました。

1億ドルの見込みが1800万ドルで来期以降はゼロを想定とのことです。これは仮想通貨市場に対する見切りをつけたと言わざるを得ません。今後はマイニングに特化する事業は相当抑えていくのでしょう。

撤退と言っていた割に、完全に撤退できていなかったのでしょう。在庫が大量に残ってしまっているようです。これは非常に大きなポイントで、有言実行できていなかったとみなされるかもしれません。結果論にはなりますが、CEOがコメントで出している通り、仮想通貨市場の冷え込みをここまで予想できなかったということなのでしょう。

中間選挙の時に若干上げたようにも思えましたが、それもつかの間の出来事で、相場転換点にはならなかったようですね。

その他

どうやら、特別配当なのか1株当たり配当を増やすようですね。

増配率7%です。と言うことで四半期配当が0.16ドルとなりました。増額前は0.15ドルでしたので、プチ幸せですね。

また、2022年までに70億ドルの自社株買いを行うことが承認されたようですね。これにより多少の下支えはあるかもしれません。

Do you セル or ホールド?

今回の決算はネガティブインパクトが爆発した決算となりました。290ドルから計算すると3か月で30%程度下げたこととなります。これはもう暴落と言っていいでしょう。

ここまで下げると、流石に僕の平均取得単価も割り込んできていますので、今後どうしていくかを考えなければなりません。また、今回の決算は、事前情報として新製品が驚異的なスピードで売れているなどのニュースを見たこともあり、ここまでのネガティブサプライズを想定できていませんでした。

このため、今夜の市場からの立ち回りを考えなければなりません。そこでシナリオを考えてみました。

Sell (売却・損切する場合)

このようなタイミングでの売買はかなりシビれる場面です。僕の平均取得単価はおおよそ210ドル近辺ですので、時間外株価を参考値とすると170ドルで売却しなければなりません。損益率に換算すると-20%前後です。

このように、売却のシナリオは、平均取得単価によって損切するかどうかがミソになってきます。

平均取得単価〔150~170ドル〕の場合

間違いなく売りだと思います。再インするのは簡単ですので利益があるうちにとっておいた方が良いでしょう。今回は地合いも悪化していることもあり、想定以上に売り越される可能性が高いため、逃げられるうちに逃げた方がよろしいでしょう。

平均取得単価〔170~190ドル〕の場合

売りです。その他に相殺できる保有株があるのであれば、確定申告の控除用に若干のマイナスが出ても損切りしておくのが良いかもしれません。

平均取得単価〔190~210ドル〕の場合

売りですが、200ドル以上で保有している場合は損益率-20%を超えてきますので、場合によっては200ドル近辺まで戻したタイミングで損切するのも手段かと思います。僕の取得単価はここにあたります。すぐに売りに出すのは時期尚早の可能性がありますね。

平均取得単価〔210~290ドル〕の場合

目も当てられないです。少なからずいると思いますが、損切りするにはタイミングが遅すぎた可能性がありますね。このため、半値以上戻すまでは売却を待つことが吉かと思います。

Buy and Hold(買い増し・ホールド)する場合

ここで買い増しするには勇気がいることですが、将来性を疑っていない場合、これはバーゲンセールと見てよいと思います。今回の仮想通貨マイニング用GPUの在庫整理に伴う売上高の推移については改善されていくと決算概要に記述されております。このため、これをうのみにするのであれば少なくとも来期・再来期には回復すると想定しても良いでしょう。

また、今回の急落により、時間外株価が170ドルとなりましたが、この水準で計算すると、PERが23倍程度に落ち着きます。これまで半導体グロースとして見られてきましたが、ここまで低水準まで低下してくると若干割高の個別株ぐらいに落ち着いてくる可能性もあるからです。

但し、現在のS&P500の平均はPER17倍、Nasdaqは20倍程度となっていますので、グロースとして見切りをつけられた場合は130~150ドル近辺まで売られる可能性は無きにしも非ずですね。

投資は勝つことが重要なのではなく負けないことが重要

上記の考察を踏まえて、今回僕は少なくとも平均取得単価である210ドルに戻すまではホールドすることを決めました。また、これから下落トレンドに入る可能性がありますが、その場合は買い増しを続けて取得単価引き下げを狙っていきます。

今回ホールドする理由は以下の通りです。

  • 現物保有であること
  • ガイダンスの低下は在庫整理に問題があっただけだということ
  • その他の部門は引き続き堅調が予想されるということ
  • 財務状況の改善は近いうちに健全化すると報告されていること
  • レイトレーシングなどの最新技術は未だに業績に濃く反映されておらず、今後期待が持てるということ。
  • 前期・今期が技術的転換点にきているため、切り替え時期の断捨離によるカウンターが影響しているだけだということ

投資は機会損失をお金で勘定することもあります。ナンピン期間が長く塩漬け期間が長ければ長い程機会損失を招き、取れる可能性のあった利益を取れないと言われます。

しかしながら、今回ここで損切することは現在の市場リスクというバイアスのかかった状態での売却となりますので、比較的フラットな状態での評価とは異なります。これから市場が悪化していく可能性もありますが、その場合はNVIDIAに限らず多くの銘柄が下げを経験する可能性が高いと言えます。

よって近い未来での大きな成長が見込めるのであれば、逆に大きなリターンを生み出すチャンスである可能性もあるのです。

つまり、投資は『負けないように考えて動くことが重要』なのであり、利益のピークを追って売買を繰り返し、大きく勝つことを目的とすることではないということですね。

こういう時の積み重ねがいつか花を咲かすのでしょう。

「かつてのMicrosoftのような展開もあるやもしれん。」ぐらいにリスクを許容しておけば、10年、20年後は大きく化ける銘柄になっているのかもしれませんね。幸いすこーしだけ配当が出ますしね笑

おわりに

いかがでしたでしょうか?

僕の場合は、ホールドとすることにしました。

市場が今不安定すぎるため、ボラリティが高すぎる状態にあります。決算に敏感なんですね。NETFLIXもそうですが、毎日毎日一喜一憂するのが果たして正解なのかと毎日自問自答しています。長い目で見ると自動運転車のコアに正式に採用された場合、ゲーム部門と比べ物にならないぐらいの需要が生まれるのではないかと思っています。

少なくともFANGのFに比べたら見込める成長もハッキリしているため、投資先としては問題ないと判断しました。

これが吉と出るか凶と出るか・・・今夜の市場が楽しみですね(白目)

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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1 Comment

坂本 理恵

ご担当者様

突然のご連絡大変失礼致します。Bridgeの坂本と申します。
弊社は旅行系サービスと広告代理事業を行う会社です。(http://www.bridge-world.jp/)

ブログ記事を見てご連絡させて頂きました。
とある旅行系サービスの広告掲載についてご相談させて頂きたいのでご興味ございましたら下記までメール頂けましたら幸いです。
sakamoto_rie@bridge-world.jp

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