〔資産運用〕2018年を振り返る Part.1 日本株編『危険なアクティブ投信』-ひふみプラスマイナス-

こんにちは。びたみんしーただです。

2018年ももう終わりとなりますね。そこで、今年の自分の運用成績をみながら、今年の市場の様子や個別成績を比較しながら良かった点や反省すべき点を何度かに分けてポストしていこうと思います。

今回はPart.1 日本株編『危険なアクティブ投信』-ひふみプラスマイナス-です。

はじめに

2018年の米国株運用は昨年2017年までと違い、相場の影響が非常に色濃く出た年となりました。昨年度はバイアンドホールドしていればハイテク株を中心に値上がり益を取りやすいわかりやすい右肩上がり相場の中での投資環境にありました。

しかし、2018年に入った途端、2月のAIアルゴリズム売り(←僕はフラッシュ暴落と呼んでいます)でわずか数秒にして大幅な下落がありました。そして秋口からのリセッション不安からの急落、下落相場、ブラッククリスマスなどチャートを見ると非常にボラリティの高い年になったなぁという印象です。

僕は現在米国株オンリーの運用をしていますが(idecoを除く)、このブログを始めた8月の時点では日本株も保有していたり、投資信託を購入していたりと割と手広くやっていました。そんな中、どうやって米国株オンリーに行きついたのか、どうして投信を解約したり、日本株を辞めたのかを改めて整理して今年の締めとしたいと思います。

国内株式の市場動向

今年は米国市場、ダウが暴落と急騰を繰り返すようなボラリティの高い状態が何度も生じましたが、例に漏れず日本株もそのダウの影として追従する場面が目立ちました。

こうしてみると気づくのが、日経の方が下げは『行き過ぎる』様子がわかります。特に下げに対してですね。上げに関してはどこかで帳尻を合わせてこようと言う動きが端々に見られています。我が国の市場は中央銀行のETF買いにより支えられているわけですから、アメリカ追従と言えど『市場を構成する要素』が全く違います。このため、あまりに大きな下げが来た場合に日銀の買いで市場を支えられるかどうかはなってみないとわからないという不確定な要素を孕んでいるのです。

個別株はテーマ買いと仕手待ち

あまりお勧めできませんが、僕は今年、友人と投資成果についての運用勝負のようなことをしていたわけですが、期間が4か月と短かったためにテーマ投資を実施しました。しかし、そこで感じたのは、テーマ投資のボラリティの高さと危険性でした。

〔資産運用〕国内個別株で30万円を4ヵ月でいくら増やせたのか?

当時保有していた『エスプール』と『ツナグ・ソリューション』のチャートを見てみましょう。

エスプール

エスプールは僕が手仕舞いした8月以降、10月に最高値を更新しておりますが、その後約40%以上の下落をしたのち、市場の不安定さの影響で現在は1500円以下となりました。ボラがとにかく大きいですね。

ツナグ・ソリューションズ

続いて、ツナグ・ソリューションズですが、1部鞍替えのタイミング(7月)を見計らって組み入れたものでした。それ以降は市場云々の問題ではなくただただ下げています。所謂ゴミ株になってしまいました。紙くず同然です。鞍替えして1部に昇華したにも関わらずこの株価ですので、もし保有していたら大変なことになっていました。

結局は大口さん待ちだった2018年

エスプールもツナグも『人材派遣』『市場鞍替え』というキーワードで中期の投資をしたわけですが、結果として『大口投資家(仕手筋)のつり上げ』があったからこそ投資成果を挙げられました。

当然業績で買っているわけではなかったのでボラの大きな状況での選択が非常にピリピリしたのを覚えています。米国株のFANGを代表される銘柄たちは業績相場に強い銘柄として認知がされています。それに対し、こういった小型株は業績うんぬんよりもIR等の提示開示情報に仕手筋が反応して株価の上下動を行ってくれるなどのケースがあります。

一概には言えませんが、短期間で成果を上げる場合は、小型株や新興市場を追うのも一つ手かもしれませんね。

ガイアの夜明けの黄昏『ひふみプラス』

さて、今や上場すら見送った『レオスキャピタルワークス』の『ひふみプラス』ですが、僕も以前は保有しており、その成績に恩恵を受けていました。しかしながら、米国株の米中貿易摩擦や、組み入れた小型株の失望売りなどが影響し価格が下落、そして投信自体の失望売りが重なりました。

結果、『上場見送り』という大きな決断を迫られました。

25日に東証マザーズ市場への上場を予定していたレオス・キャピタルワークス(東京・千代田、藤野英人社長)は20日、上場手続きの延期を同日の取締役会で決議したと発表した。「当社のコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性について、投資家保護の観点から深掘りするべき事項が発生した」ためとしている。上場直前に会社側の判断で取りやめるのは異例だ。東京証券取引所も同日、レオスからの申し出に基づいて上場承認を取り消したと発表した。

レオスは個人投資家に人気が高い「ひふみ投信」や「ひふみプラス」を運用する。ひふみプラスの20日時点の運用残高は5364億円とアクティブ運用の日本株投資信託では最大規模。業容拡大にともなうシステム投資費用などをまかなうため、日本の運用会社としてはスパークス・グループに続く上場を目指していた。

11月19日に東京証券取引所が上場を承認し、21日が投資家の払込期日だった。だがレオスは上場手続きの再開時期について「状況を慎重に判断したうえで総合的に判断する」としている。

引用元:日本経済新聞

せっかくのクリスマス上場でしたが、回避したようですね。元々はガイアの夜明けで紹介された新進気鋭のアクティブ投信として鳴り物入りで評価を受けてきた商品、運用社でしたが、今年のこの相場はポリシーである「守りながら増やす」を実現できませんでした

ひふみプラスは昨年末ぐらいからFANG銘柄やVISA等のハイテクを組み入れるなどしており、その比率も上位を占めますのでダウと比較してみましょう。

完全に完敗です。言い訳不要と言う感じですね。

ー追記ー

ひふみプラスではなく『ひふみ投信』でした。しかし同様の値動きをしますので参考値としてご覧ください。

今年はレオスから反省文と呼ばれる基準価格の大幅下落時の謝罪文が何度も出されました。昨年と違い如何に運用が難しかったのかがわかります。これは当然運用側の責任も大きいですが、そもそも論として、こういった下落相場の中ではグロース系の運用がいかに難しいのかわかります。つまり、素人の我々にはもっとどうしようもない状況なんですね。

ちなみに組み入れ銘柄は以下の通りです。

あれほど決算の悪かったFacebookや問題を抱えるTATERUなどを未だに保有しているんですね。何か特別な事情でもあるのでしょうか?知る由もありませんが、こういった意味不明な運用は顧客の信用を落としかねませんよね。保有しなければならないお付き合いがあるのでしょうか?疑ってしまいますね?

ガイアの夜明けで紹介された『投資界の雄』は黄昏の時に入ろうとしているのかもしれませんね。

僕がひふみプラスの保有を辞めた理由については以下の記事をご覧ください。

〔資産運用〕2018年8月ポートフォリオ ひふみプラスは役目を終えたのか?

やはり、投資信託とはお金を託して運用してもらう商品であるため、そのファンドのポリシーや方針についてを如何に『信用』できるかどうかです。僕の見放した理由としては、成果が出ていない中でセミナーをバンバン開いて集金を募っていた活動が、同時の草の根活動からかけ離れてしまっているからでした。

結果として、守りながら増やすどころか市場平均に負けて保有者の期待を裏切りました。それが全てだと思います。アクティブ投信が市場平均に勝てる場合と言うのは非常に稀だと言われています。数ある商品の中で5%未満であるとも言われており、その5%を上手に選択するのは至難の業ですね。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

ボラの大きい日本株は心臓に悪いですよね。上手く運用している人はすごいなぁと心から尊敬します。

僕は基本的に現物取引を主体としていますので、当然逆張りの売りから入るなどは怖くてできません。ですが、このようなボラリティの高い日本市場の中ではそういった選択もアリなのかもしれませんね。

来年は上げ下げの激しい相場になりそうですね。元ホルダーとしてひふみプラスに幸あれ・・・!

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